About retrospective とは?
過去より人々が目指した撮像技術向上は、正確に物事を写す機械としての道を辿ってきた。その結果、周辺ボケもない、手振れもしない、三脚もフラッシュも要らない、自動色補正による抜群の色乗りという様々な恩恵。だが、そんな時代に着実に悶々と蓄積されるモノクロフィルムに対する憧れは、想像力を沸騰させるレトロスペクティブな明暗と、アナログな粒状から生み出される空気感に対するものなのだと理解している。ということは、向上した機械性能により作り出された絵が下世話なワイドショーのように多くを語りすぎているならば、必要ない部分を少し隠してあげることでドラマチックな物語を語り出すのではなかろうか。
そんなわけで撮り始めたデジタル×モノクローム作品「About retrospective」。カメラはCANON IXY DIGITAL 910 IS。Lightroom & Photoshopで処理。実験的な作品なので、加工処理が最適化出来るまではこのブログに掲載。
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