高遠ブックフェスティバル

Posted on 2010.8.26. : 1:55 PM
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信州・高遠で開催される「第2回・高遠ブックフェスティバル」に出展することになりました。開催は9/18〜9/23です。

このブックフェスティバルは、期間中に本の町になるというブックツーリズムな町おこし施策で、道路に本棚が並んだりしちゃう面白いお祭りです。「しりあがり寿と灯籠を作ろう!」とか「平間至×津田直 トークイベント『写真とことば』」とか、「映画『裁判長!ここは懲役4年でどうですか』特別試写会」とか、個人的にも行ってみたい、ヤバゲなイベントが目白押しなのです。「イベントスケジュール」をご覧くださいませ。そんな中、「Cambodian Taxi Driver」も出展させて頂くことになりました。大変恐縮です。

9/18〜20、9/23は会場に居る予定です。同時に、銀座巷房で一緒に展示してた、とよ田キノ子氏の「Mushroom meets girl」も展示していますのでよろしくどうぞ。会場は「ガーデンテラス四季の杜」というところです。高遠までのアクセスはこちら「アクセスマップ」です。

それと今回、本部になる会場「やますそ」にて、DVDを直接販売しますので、この機会にぜひお買い求めください。ブックレットも付いててイイ感じですよ。

お越しの際はメールなりTwitterなりでご連絡くださいませ。

I’m excited to say that I’ll be exhibiting at the 2nd Takato Book Festival, held in Takato, Shinshu from Sept. 18th through to the 23rd. Aiming to transform the town into a centre for ‘book tourism’, this interesting festival will see the streets lined with bookshelves for the duration of the event. With such events as ‘Let’s make a garden lantern with Shiriagari Kotobuki!’, ‘Hiruma Itaru x Tsuda Nao Talkshow: Photographs and Words’ and a preview screening of the film ‘Saibanchou! Koko wa Choueki Yonen de Dousuka’, on a personal level too it’s the kind of festival I’d want to visit. A real feast of an event!

Please do have a look at the event schedule. Among the events, I am humbled to say, is a showing of Cambodian Taxi Driver. I plan to be at the festival Sept. 18-20 and again on the 23rd. Toyoda Kinoko’s ‘Mushroom meets girl’ exhibition, which I exhibited alongside at Kobo Gallery Ginza, will also be showing, and we’d love it if you paid us a visit. The location is the Four Seasons Grove Garden Terrace; for how to get to Takato please see this access map.

Incidentally, this time I’m going to be selling my DVD at the festival’s main venue the Yamasuso. I’d be delighted if you took this opportunity to pick up a copy. It comes with a lovely booklet.

If you plan to visit the festival, please let me know either by email or via Twitter.

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個展レポート – Exhibiton Report #2

Posted on 2010.7.27. : 12:40 AM
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銀座ギャラリー巷房にて行ったエキシビション、たくさんの方に来ていただきました。ありがとうございました。
お花やスイーツ、お酒などもたくさん頂戴し、結果やっぱり太りました。
まるまる1週間、銀座通いしましたが、銀座のギャラリー文化はとても興味深く、奥が深く、ちょっとした人生勉強の場でした。今後の作品展示のヒントにもなりました。
巷房では写真展示が珍しい上、映像のインスタレーションは初めてのようで、知らずに来られて方には盛り込みすぎなように感じたかもしれません。
また、コンセプトを知る前にビジュアルが先行するわけで、大版プリントした作品のチョイスは吟味の方向性が違っていたかもしれません。
映像も改善点がたくさん見つかりました。ハワイでの上映から大幅に手を加えたように、次回こういった機会があればまた手を加えると思います。
お越し頂いた皆さま、お越しいただけなくても応援くださった皆さま、皆さまのおかげで無事に今回のエキシビションを終えることができました。本当にありがとうございました。
9月以降に国内外で展示の調整をしていますので、またこのブログでアナウンスします。

A great many people came to the exhibition at Ginza’s Gallery Kobo. Thank you all! I received flowers and sweets as well as plenty of booze and the like; of course I’ve gotten fatter as a result!

For one whole week I commuted over to Ginza. The gallery culture there is so deeply interesting and profound, you might say that it gave me one of life’s lessons. It also provided some hints about how I might exhibit my work in future.

Not only are photographic exhibitions rare at Kobo, but it seems that mine was the first video installation to be shown there. For those who came unaware of this, it was probably a little overwhelming.

Also, because the visuals take precedent over understanding the concept, I maybe made some misjudgments in selecting the works that I showed as large prints.

I also found many ways in which to improve the showing of video. From the screening in Hawaii I was able to make a great many revisions; likewise if another opportunity like this presents itself I think I’ll be able to make still more.

Thanks to those who came along, and those who though unable to visit nonetheless supported me, I was able to successfully see this exhibition through to the end. Thank you ever so much.

From September onwards I’ll be fine-tuning the exhibition both in Japan and overseas; please check this blog for announcements.

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個展レポート – Exhibition Report

Posted on 2010.7.15. : 3:55 AM
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3日目を終え、残りあと3日。
大勢の方に来ていただき、おみやげのスイーツで太る一方です。ありがとうございます。
作品を観ていただいて、その場でコメントもいただけるというのは貴重な機会なんだなと再認識の日々です。これからお越しになる皆さま、挙動不審ですがお気軽に声をかけてくださいね…。
ギャラリーインフォメーションはこちらです

Three days into the exhibition, with three days remaining.
A mass of people have visited, and I’m getting fat on the sweets I’ve been given. Thank you! Each day I’ve come to appreciate again what a precious thing it is to have people glimpse your work and comment upon it right there. Though it might be seen as suspicious behavior, those who visit from hereon please raise your voices without restraint!

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ギャラリーインフォメーション

Posted on 2010.5.22. : 6:47 PM
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Gallery Information

個展の情報を掲載します。みなさま、ご都合がよろしければぜひお立ち寄りください。会期中は両名とも在廊予定です。

福田武芳&とよ田キノ子
エキシビジョン

期 間:2010年7月12日(月)〜17日(土)
12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
会 場:銀座ギャラリー 巷房(こうぼう)
〒104-0061
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル 3F&B1F
TEL:03-3567-8727

巷房MAP

・Google Mapsで表示

・ケータイの地図はこちら

<作品詳細>
・福田武芳 Cambodian Taxi Driver
・とよ田キノ子 Mushroom meets girl

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5/16 Hawaii exhibition Report

Posted on 2010.5.21. : 11:58 AM
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ハワイのボランティア団体 e-mail foster parents からのオファーがあり、ピクサー代表のEdwin Catmull、テトリスホールディングスのHenk B.RogerseBay代表の方など数多くのセレブリティをはじめ、100人以上が居られる中、5/16にワイキキDave & Baster’sにてエキシビションを行いました。ホールでの映像作品上映と写真作品展示を行い、皆さまより素晴らしい言葉の数々を頂きました。Tom Hanksも居たようですがお話しできず…。このボランティア団体は今回、カンボジア人孤児100人以上をToy Story 3の先行公開に招待するイベントを行っていました。映画はさすが素晴らしい内容。

現在、各国でのエキシビション実現に向けてアクションを起こしていますが、ハワイからは思いがけないオファーで、10日足らずの準備期間は不眠不休。団体のRob Hail、Jay Jurick に大変良いアテンドをしていただき、結果として成功したエキシビションになりました。オファーをくれたJared Ritter、通訳のScott Whelden には家族ぐるみで接待して頂き大変感謝しています。

作品の海外搬送やエキシビションに向けての準備内容など学んだことも数多く、次回に活かしたいと思います。
ご協力、応援頂いた皆さま、ありがとうございました。

写真はEd. Catmull、Rob Hailとのショット。

Ed. Catmull, Rob heil, motake

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予告編について

Posted on 2010.4.26. : 10:02 PM
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Launched trailer. Music: Isao Yamazaki. I’ll upload the English edition till next weekend.

山崎さんに作っていただいている音楽で作品のトレイラー作りました。英訳版もこのG.W.にはアップ予定です。作品のあらすじがわかる内容にしています。こちらで大きいのが見られますのでどうぞ。
http://motake.com/cambodiantaxidriver/

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Cambodian Taxi Driver

Posted on 2010.4.22. : 1:53 AM
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capture of Cambodian Taxi Driver website

ふた月ほど前、「個人的なカンボジア貢献的な。」で書いた「ふと思うところ」の結果がこの作品。最初にひとり旅をした2005年からカンボジアという国に興味を持ち、かれこれ5年をかけて構想と制作をしてきた。いつ「Cambodian Taxi Driver」というタイトルエントリーできるかを夢見てこのブログを立ち上げた。

2005年、2007年と作品をWebやバーギャラリーで発表してきたが、多くのカンボジアに住む人々に触れ合い、自分が「誰か」に伝えたい本質は、美しい風景や子どもの笑顔だけではないことに気づいた。自分にしか作れない「作品」として、本質を形にしていこうと思った。

最初、その形は小説だった。今回の作品と同時に発表できれば良かったのだが、実は未だに完成していない。複線やストーリーテリングの思案に暮れている。ずっと、これまでに会った人々を役に置き換えてストーリーを創り上げていった。その中で、2007年にバイタクドライバーになったHongの顔がずっと離れず、彼を主役に空想上のストーリーを展開させた。

一度でもアンコールワットへ旅行したことがあれば必ず接したことがあるはずのバイクタクシードライバー。多くの旅行者は、彼らの生活のことなど気にすることもなく、古くはアンコール王朝が創り上げ、自国で破滅に導いてしまった美しく貧しい国を一瞬で通り過ぎてしまう。悪しきことに、人によってはあからさまに蔑んだ視線や行動で、住む人々の心を傷つけ去っていく。

初めて旅をした2005年。とあるアジアの国のツアー客が、ボクと折り紙で遊んでいた小学生の女の子を、突然囲み記念写真を撮り、礼もなく1ドル札を投げつけるように立ち去った。その光景は一生忘れることはないだろう。隣国の同じ顔つきのボクは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。バンテアイスレイに住むその子には、カンボジアに行くたび会うようになり、日本の色鉛筆やステッカーをプレゼントしている。その子のお母さんには自転車を買ってあげてくれとずっと言われているが、それはまぁ、それとしてだ。

とにかく、金銭的に貧しいことや、表面的に憐れむに値するさまざまな要因がありすぎて、人間性を知り、互いを深め合うに至らないところでコミュニケーションが寸断されてしまっている。ボクはそれを変えたいのだ。多くの人は「カンボジアはかわいそうな人がたくさん住む国」と思っているはずだ。それは、違う。社会や医療、教育、内戦の影響、経済状況など他国との情勢は全く違えども、今、カンボジアに住む人々の「心(こころ)」は、僕らと何ら変わらない。男子はモテたいし、女子はキレイになりたいし、僕らと同じように誰かに恋し、失恋もする。流行の曲を歌い、仕事への夢を持ち、子どもを大切に育て、友達と酒を酌み交わし、スポーツ番組に一喜一憂する。生きることに対する情熱や不安は、ボクらとまったく一緒だ。

伝えたいことを文章にしていった時、またカンボジアに行けるタイミングが見つかった。2009年の初春だった。小説のシーンを思い描いていたボクは、コンテを起こし、オールロケのシネマチックフォトグラフィを作ることに決めた。数少ない現地のツテを辿り、主役は当時プノンペンに移り住んでいたHong本人に演じてもらった。彼女役のSophearはコーディネートを担当してくれたVisalの当時の彼女。今はプノンペンで美容師の勉強をしている。車のドライバーPisythのトヨタカムリに箱乗りし、国道6号線を西へ東へ爆走しながらの撮影だった。日本人と見るや衣装代をふっかけられたり、一般的に売春の温床と言われているナイトクラブでの撮影を申し込むが断られ2日無駄になったり、Visalに借りたバイクはなぜか「Press (報道)」のバイクだったり、計画通りに行かないことも多々あったが、宿泊先のRelax & Resort Angkor G.H.のスタッフにも助けられ、なんとか1週間で主要なシーンを撮り下ろした。

そこから、作品として現像や編集をするために1年近くを要した。思いを形にするために20回以上現像し直した。その都度編集をし直し、シーンタイトルを差し込み、これまでのライブラリからも作品を加えた。デジタル現像だからこの期間で済んだが、フィルムだったらまだ完成していないだろう。2010年に入り、再度カンボジアを訪れる機会ができ、それまでに作品を形にして、お世話になったみなさんにプレゼントしたい思いもあった。初稿をまとめ、現地で初めて多くの人に作品を観ていただき、ゲストハウスのヘンリーさん山本さんをはじめ、ありがたい言葉の数々を得て、その時、先に写真作品を発表することを決めた。そうしてできた120枚あまり。同時に映像作品としても制作を進めている。音楽は仕事で懇意にして頂いているサイン山崎功氏に快く引き受けて頂いた。

そして運良く、ソニックジャムとよ田キノ子氏経由でメタミーム宇田川海人氏から空きギャラリーのオファーがあり、プロジェクト初となる個展を銀座ギャラリー「巷房」3Fにて7/12-7/17に開催することになった。B1ではとよ田キノ子氏の個展&2人のコラボ作品も発表する。
今後、さまざまなデジタル出版やアプリ販売を予定しているが、紙の写真集はやっぱりフォトグラファーの夢…。個展後、出版社を回る予定。

みなさんのおかげでようやく発表の機会を得ることができました。本当にありがとうございます。
ぜひ、ギャラリーまでお越しください。毎日お待ちしています。
最後に、いつもこっそり応援してくれていた彼女にも、ありがとう。

http://motake.com/cambodiantaxidriver/

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個人的なカンボジア貢献的な。

Posted on 2010.2.8. : 3:51 AM
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ゲストハウスにて

カンボジアというとボランティアや寄付のイメージが強く、やはりメディアに様々に取り上げられているからだろう。僕は歪んだ人間性ゆえ、昔からボランティア系に対する偽善的なイメージがどうも嫌で、実は初めてカンボジアに行った時から自分なりの形でいろいろ取り組んでいるのだが、ボランティアや寄付とも違うと思うし、あまり公言せずにきた。ふと思うところあり、書いておこうと思う。

これまでの内容は以下の通り。

何度か会って仲良くなった子どもたち6人にプレゼントを持っていく。日本の絵本や、色鉛筆、画用紙にキラキラのシール。それと、前回撮った写真のプリントも忘れずに。
他の子どもたち用にガムやキャンディーを大量に持っていく。カンボジアのお菓子は微妙な味が多いし袋ばかり膨らんでてかさばるから。
一度行った場所で撮った人々の写真をプリントして持っていく。大人も、子どもも。見つけて、プレゼントする。半分以上の人はたいてい見つかる。
数百冊のノートと数百本の鉛筆をシェムリアップの文房具屋で仕入れる。サッカーボールやバレーボールも売っているからそれも一緒に。値段は日本の十分の一以下。数百人に日本製をプレゼントできるほどの余裕はない。船でしか行けない村まで運び、小学校で子どもひとりひとりにプレゼントする。たいてい足りなくなるので、観光客用にと学校辺りをうろついてる売り子から質の悪いノートセットを仕入れて足す。今年はそれでも足りなくて、最後のほうはアメでごめん!写真のプリントも持っていく。
その他、いろいろ。

ボランティアや寄付に対しては未だに懐疑的で、よほどのことがない限り既存の形態に参加するつもりは無い。人からの委託も責任持てないので断る。自分でやる際のポリシーは、
1.行き届いたことが実際に見られること。
2.将来寄付に頼らず生きられるようになる内容のこと。
3.心が豊かになる内容のこと。
4.現金ではないこと。

そんなことの前にローンやら払い終えて貯金しろとか言われるが、借金する術もない国で困ってる善き人々を放ってはおけないのだ。と、結局お金がどうしたみたいな話になるのもなんか嫌だ。

最初に書いた「ふと思うところ」というのは思うところが叶ったら書くつもり。

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カンボジア2009

Posted on 2009.2.19. : 2:36 AM
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近日、新しい作品を撮影予定。
本業が忙しくプライベートワークの時間がなかなか捻出できず、今回、一年半も空いてしまったこともあり、失敗の無いよう入念に準備している(つもり)。
現在のところ、これまでにカンボジアで出会った数多くの方に助けられ、紆余曲折ありつつ順調に事が進んでいる。みなさんありがとうございます。
二回の作品撮りの甲斐あって、ロケーションは頭の中に刷り込まれている。現地スタッフは気心が知れていて、新しいチャレンジにも頼りがいがある。後は、ずっとずっと構想を練っていたプランをさらにブラッシュアップして撮影に臨むのみ、としたいのだが、ビビリゆえ、日々いろんな事を悶々と反芻しては心配している…。

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カンボジア2007.12.14〜21テーマ編

Posted on 2008.4.19. : 2:48 PM
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カンボジアの豊かさ

カンボジアの食生活は豊かだ。農村の米は年に三回も四回も穫れる。メコン川やトンレサップ湖には魚介類が溢れる。家畜や獣はもちろん、蛇でも虫でも食べる。村では自宅で蒸留酒やパームビールを造る。庭に成った椰子の実をジュース代わりに振る舞う。市場には新鮮な食材が大量に並び、朝から晩まで老若男女でごったがえす。

ポルポト政権時代には隣国に難民が散った。政権は貨幣を廃止し、社会インフラを全て破壊し、家族を破壊し、教育を破壊し、結果、食文化も破壊した。当時、処刑者、餓死者や病死者を合わせた犠牲者は百三十万人以上と言われる。あの頃、日本では募金を募るCMが盛んに流れた。だから、貧困な国だと強く意識化に刷り込まれた。

確かに現在でもGDPひとりあたり454ドル(2005年)と日本の75分の1(日本は34,181ドル(2005年))ほどの経済規模にしか見えてこない。しかしこの国の食料自給力はほぼ100%。日本ではお金がないと食料が手に入らないが、カンボジアでは都会以外は物々交換の場合もあり、貨幣経済では換算できない価値が存在する。お酒に見る自給力の低さ(21.3%)も前述したように一歩農村に入れば自宅で造っているから、カウントすらされていないだろう。ただ、年10%以上の急激な貨幣経済成長が今後もたらす影響は、おそらく都市部と農村部の貧富差を強め、現状の政治力では手に負えない状態になっていくかもしれない。

カンボジアの人々

カンボジアは人々の心も豊かだ。敬虔な仏教徒の国。人々の慈悲の心にはたびたび驚かされる。ローカルな食堂や屋台ではたびたびおかずのサービスを受ける。隣に座った学生グループに酒を注がれる。土産物屋の子どもがガムをくれる。

夕刻、撮影スポットを探して湖の広がる田舎道に。バイクタクシーでうろうろしていると「ご飯食べていくかい?」「もうすぐ出来るから待ってな」「このエビ持って行きなさいよ」などと、バラック小屋に住む見ず知らずの家族があちこちから手を振り声を掛けてくる。とても人に施しを与えている場合じゃない家構えや風体でも、旅人をもてなす精神は忘れない。そして皆、笑顔だ。

子どもたちは屈託のない笑顔でレンズを覗く。女性は皆恥ずかしそうに笑う。男性は皆おどけて強さより楽しさを表現する。老人は皆とても謙虚に微笑む。会った誰しもが幸福に感じる様々な笑顔。

そして

前回の撮影旅行を振り返り、この国にもう一度興味を持った。おおらかで優しく時に厳しい、強い人々を育む大地。深い深い歴史を背負って生きる、純朴な人々。
数百年前からある遺跡は、この土地と人々無くしては存在し得ない。その遺跡の今と、共に生きる人々と、とりまく環境を写したい。人々の生活に入り込み、多くの人々と接し、今のカンボジアを写したい。
いつも思い出す、笑顔と笑い声。写真に写るかわいらしい少女は大きくなっただろうか。この老婦人は元気にしているだろうか。食堂の客引きだった少年はちゃんと学校に通っているだろうか。ベトナム人のスイーツ売りの婦人はまだ居るだろうか。
皆、二年も経って覚えていないかもしれない。でも、プリントとフォトスタンドを持って行こう。まずは皆と巡り会った土地をもう一度訪ねて、再訪したこと、あなたの住むカンボジアが好きですということを伝えよう。

そんな想いで、旅立った。

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